• コロナ禍で学生が感じた「人との繋がりの大切さ」が連携のきっかけに

2022年8月26日より、京急電鉄、東京都大田区、日本工学院専門学校、モビマルが産官学連携で、キッチンカー、シェアスペース/オフィス、モビリティステーション、地域イベントスペースなどで構成される交流拠点「COCOONひろば平和島」を運営。その中で、モビマルは、キッチンカーの運営を行っています。

 一方、玉川大学観光学部 小林等ゼミは、ゼミのテーマを「アントレプレナーシップ」としており、「学生のうちにゼロイチ※を創る経験をしてほしい」という小林等准教授の想いのもと、10人のゼミ生がそれぞれ”ゼロイチ活動”を企画しています。その中の１つして、ゼミ生がコロナ禍で感じた「人との繋がりの大切さ」をきっかけに考案した、地域の人々との交流を掲げた企画書をモビマルおよび京急電鉄にプレゼンテーションし、今回「COCOONひろば平和島」でキッチンカーを活用して社会実装をすることとなりました。
※ゼロイチ：まだ世の中に存在しない製品・サービス・価値を創り出すこと

 京急電鉄、玉川大学観光学部、モビマルの３者が連携することで、京急電鉄は学生視点での新たな平和島駅周辺の価値を発見するきっかけに、玉川大学観光学部の学生は地域活性や起業経験を体験でき、モビマルは「COCOONひろば平和島」および京急沿線の価値向上に貢献します。

• 実施概要

○日時：2023年3月4日（土）、3月5日（日）　11:00〜16:00
○場所：COCOONひろば平和島（東京都大田区大森北6-95-1　※京急線平和島駅 隣接）
○目的：食品ロス問題への当事者意識の醸成、人が集まるコミュニティづくり、人脈の形成
○内容：玉川大学観光学部の学生が企画・運営するキッチンカーが1日2台（3〜4店舗）※他に子ども向け店舗も出店

・KAFFEiNE JOURNEY
コーヒーが世界へ広まっていったストーリーを追いながら、奇妙なイラストと共にタイムスリップし、旅をしているような感覚でコーヒーを楽しんでいただくイベント出店型ケータリングサービス。主に若者をターゲットとし、コーヒーを通して、戦争・ジェンダー・障害者雇用問題など社会問題に向き合うきっかけを提供。

・愛好（アイスクリームの販売）
花言葉をテーマにしたアイスクリームを販売。お客様が伝えたい想いを花言葉に照らし合わせながらフレーバーを選択、そしてギフトに。想いをギフトするだけでなく、おいしいと幸せを共有できるコミュニケーションの場に。

・Pep Stand（スムージーの販売）
未病（発病には至らないものの、軽い症状がある状態）と食品ロスの両方の解決につながる、健康的かつ飲みやすいスムージー。“意識高い系”と思われがちなスムージーをもっとあなたの生活の隣（日常）に提供。原料である野菜は、規格外野菜を販売している農家から仕入れます。

○地域にとって期待される効果：
・Z世代（学生）と地域住民の方とのコミュニケーションを通した地域活性
・地域の魅力再発見

 

※イベントチラシ。裏面（右）には、学生たちが調べた周辺のおすすめスポットをMAPで紹介



■京急電鉄のエリアマネジメント構想「COCOONプロジェクト」について
京急電鉄が、2022年8月から開始した京急沿線で地域と共創するエリアマネジメント構想。
地域特性に応じて、京急電鉄が地域事業者や住民，自治体，教育機関等と連携したエリアマネジメントを深化するとともに、2020年から取り組む「三浦COCOON」で構築したMaaS基盤を沿線全域に拡大することで、地域の個性を活かした「暮らしたい、働きたい、訪れたいまちづくり」に取り組むものです。今回の出店場所である「COCOONひろば平和島」は、「COCOONプロジェクト」の中のひとつ、「おおたCOCOON」における地域交流拠点となっています。
これまでも、京急電鉄は、三浦半島エリア、富岡・能見台エリア、川崎市など、特定エリアでのエリアマネジメント活動を実施。このように築いてきた地域連携の仕組みを、「COCOONプロジェクト」として沿線全体に拡大しています。地域特性に応じたまちの魅力向上に取り組むとともに、地域で生活する人々が魅力ある各エリア間を自由に移動しながら、自分らしく生活するライフスタイルの実現を目指します。


■玉川大学観光学部 小林等ゼミについて
専門分野を観光経営、観光SDGs、地域活性、観光プロモーション、キャリア教育とする、観光学科 小林等准教授のゼミ。ゼロイチというテーマで起業プロセスを学び、新規事業を実現させることを経験し、企画力とプレゼンの表現力を身につける。新しいことにチャレンジしたい学生が集まる。
https://www.instagram.com/hitoshi_zero.1/?hl=ja