【2022年度上期飲食店動向4】飲食店の平均給与(業態・職種別)を飲食店ドットコムが発表。東京都27.2万、大阪府26.4万、愛知県25.6万

飲食店専門の求人情報サイト「求人@飲食店.COM(https://job.inshokuten.com/)」を運営する株式会社シンクロ・フード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤代真一、東証プライム市場:3963)は、求人@飲食店.COMに登録された2022年度上期における平均給与データを発表します。
  • 調査概要
調査対象:「求人@飲食店.COM」掲載の東京都・大阪府・愛知県における求人案件(58,790件)
                ※データ数が500件以下の場合は除外
調査期間:2022年4月〜9月
給与算出方法:求人募集時の給与下限額より算出。少数点以下は四捨五入。
 
  • 平均給与



2022年度上期においては、社員月給・アルバイト時給ともに、前年同時期比較で平均給与が上昇しました(上表参照)。また、東京都・大阪府は愛知県よりも高い上昇率(103~104%)となりました。飲食業界は、2019年までは売り手市場でしたが、コロナ禍により求人数が減少。買い手市場に転じていました。

2022年度上期は、飲食店への営業制限要請が無く、感染拡大防止協力金の支給も終了。コロナ影響が落ち着き、求人募集に積極的な飲食店が増え、求人倍率が高まったことが、給与上昇に繋がったと考えられます。

2022年度下期は、入国制限緩和で飲食店の需要増が見込まれること、過去最高の引き上げ幅となった最低賃金改定(時給ベースで全国平均+31円)があることなどから、平均給与のさらなる上昇が予想されます。
 
  • 業態別平均給与


求人@飲食店.COMの主要業態である「イタリアン」「和食」「居酒屋・ダイニングバー」「カフェ・喫茶店」「洋食・西洋料理」の5業態において、東京での業態別の給与額を調査したところ、いずれの業態も前年度から給与額が上昇しています。

2022年に最も月給が上昇した業態は「居酒屋・ダイニングバー」となり、11,581円上昇。一方、上がり幅が少なかった業態は「イタリアン」で、5,757円上昇という結果になりました。

なお、業態別給与額を比較すると、比較的採用が難しい業態は給与が高めで、採用しやすい業態は給与が低めという傾向にあります。2022年度下期もおそらくこの傾向は続くと思われます。
 
  • 職種別平均給与

職種別給与額では、東京都・大阪府ともにサービス・ホールよりも調理スタッフの給与額が高い結果となりました。給与額の上がり幅は東京都・大阪府ともに調理スタッフのほうが高く、東京都は9,170円上昇、大阪府は9,333円上昇しました。

求人@飲食店.COMでは、今後も様々なデータの解析や分析を行い、飲食店で働きたい方、飲食店の出店者・運営者の皆さまにとって価値ある情報をお届けしてまいります。